課税所得の計算2
前回に続き
課税所得の
損金不算入・損金算入・益金不算入・益金算入のプラス・マイナスについて簡単に説明します。
まずは・・・
今まで計算してきた会計上の利益のままでいいのです。我が社の車の減価償却は4年のままでも。(税法上は6年の減価償却でも)
調整は
損金不算入・損金算入・益金不算入・益金算入のプラス・マイナスだけで税法上の利益に金額を合わせます。
※本来プラス・マイナスは税引前当期純利益にプラスするマイナスにすると言う話ですが、プラスにすることで税金が増える、マイナスにすることで税金が減ると考えた方が私には分かりやすかったです。
このように考えてみてください。
(税引前当期純利益×税率が支払う税金なので。)
どうも税引前当期純利益にプラス・マイナスと言われてもシックリこなかったもので・・・。
会計上の利益(税引前当期純利益)に
1損益不算入はプラス(加算)
例えば減価償却。
会計上は費用に計上してるけど税法上はそんなには費用(損金)にならないよ、という場合です。
会計上は費用を大きく計上している→税法上はそんなに大きい費用は計上できない
→費用を少なくする
(税引前当期純利益は収益―費用なので)
費用を少なくすると税引前当期純利益が増える。そしたら税金も増える。
そう税金を増やす目的です。税金を増やすには税引前当期純利益にプラスしたらいいのです。
(我が社では税法上は6年で減価償却をしないといけない車の減価償却を4年でしている。これは会計上オッケー。でも税法上は6年に合わせないといけない。
過大に費用を計上してしまっているので、税法上はもっと税金を払う事となる。
税金を増やすためにプラスする。)
2損金算入はマイナス(減算)
会計上は費用に計上してないけど税法上は費用(損金)になるよ、という場合。
これは税金を払ううえでラッキーな事ですよね!
費用が増えるので税引前当期純利益が減る。費用が増えて税金も減る。
なのでマイナス。
税金を減らすために税引前当期純利益からマイナスにしたらいいのです。
3益金不算入はマイナス
会計上は収益に計上しているけど税法上は収益(益金)にはならない場合。
いっぱい儲けると税金が増えますよね。
収益にならないと言うのだから税金も多少なりと減ります。
収益が減る、税金も減る。
税引前当期純利益からマイナスします。
4益金算入はプラス(加算)
会計上は収益に計上してないけど税法上は収益(益金)になるよ、という場合。
これは不利な話です。
収益が増えるとは単純に税金をもっと払わないといけない計算です。
収益が増えるので税金も増える。
税引前当期純利益にプラスします。
お分かりいただけたでしょうか?理解するまで少し時間がかかりますよね・・・。
少しでも理解の手助けが出来ましたら嬉しいです。
ある程度理解が出来ましたら教科書で正確な説明を読んでみてくださいね。